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【書評】 構造化ユーザインターフェースの設計と評価



本書ではSIDEと名づけられたUI設計手法について、その規約と実例を紹介している。
SIDEとは未経験者でも一定の水準のUIを開発できるように、コンセプト構築→フローチャート→体系化→設計項目と開発手順をまとめたものである。
しかし・・・この手法が一般に活用されているかどうかは寡聞にして知らないw

しかし、大事なのは中身。
第3章 UI設計項目にはUI設計指針と実例が書かれており、これが「ああそうそう、なるほどな~」と思わせるものばかりで非常に参考になります。
SIDEの目的がそうであるように、UI開発初心者でも本書を読めば、かなり気の利いたUIが設計できようになると思います。
熟練者でも片手間に設計したUIではいくつもの落とし穴ができてしまうもの。
一つUIを設計するたびに、本書で要点チェックというのはどうでしょう?


関連記事:
【GUI Tips】 構造化


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theme : ソフトウェア開発
genre : コンピュータ

tag : 書評 UI デザイン

【書評】 頭の良くなる「短い、短い」文章術



本書は「短い文章」には人を引き付ける力がある、をテーマに短い文章の書き方を解説している。
良い文章というと、斬新な比喩や綺麗な表現を並べたものと思いがちである。しかし、筆者はそれを否定し、短く簡潔な文章こそ良い文章だと断言する。
文章の役割は人に伝えることであって、そのためには意味が明晰であるほどよい。飾り立てた文章は意味をぼやけさせ、読みにくく、分かりにくいものになってしまう。

本書では、題材の選び方から文章の構成テクニックまで、丁寧に網羅されている。
一つ難点なのは、筆者がご高齢であるためか、例文が古臭くてピンときにくいことか(笑)

筆者の轡田隆史氏は、朝日新聞夕刊で『素粒子』というコラムを8年間続けられた短い文章の達人。
それだけに、本書の文章術は実践的なもので、すぐにでも活用できると思う。

俺の場合は、言うまでもなく、このブログ。
ブログの文章こそ、短く読みやすいことが何よりも大事になる。
「ブログを書きたいけど、何を書いて良いのかわからない」とか「書きたいことはあるけど、うまく文章にできない」という方には、まさにうってつけの本だと思いマス。


関連記事:
【UI】 究極に分かりやすい文章
【UI】 分かりやすい文章を書くには 基礎編
【UI】 分かりやすい文章を書くには 応用編


theme : ことば
genre : 学問・文化・芸術

tag : 書評 文章

【書評】 誰のためのデザイン?



これまで色々なユーザビリティ関連の本を読んできました。
それらの本で参考文献として常に挙げられていたのが本書「誰のためのデザイン?」です。
ずっと気になっていたんですが、ようやく読む機会に恵まれました。

本書は使い勝手を心理学の見地から分析したもので、物を使うときのユーザーの心理状態を解説しています。
ユーザーが何を見、どう認識して、どう使うのか。
作り手の視点からでは見えないユーザーの心理がよく分かります。
使い勝手を語るとき、「ここを工夫した」とか「斬新なアイデアを盛り込んだ」とか作り手側の主張が根拠となることが多いと思う。
だけど、それは大概作り手の思い込みでしかないことを痛感します。

作り手は当然のことながら、製作物の全てを知り尽くしています。
どこをどう操作すればどのように動くか。どこに何が表示されて、どうなれば正しいのか。全て知っている。
コレがネックとなり、初めて製作物に触れるユーザーがどのように感じるのか、鈍感になっていないだろうか?

本書では様々な実例を挙げ、作り手の思い込みによって作られた、美しくも使いにくい(笑)デザインを一刀両断に批評しています。
電話機、ドア、洗面設備といった身近な例が多いので、共感できる部分も多いと思います。
1990年に書かれた本だけに実例は古いものが多いんですが、それが逆に今だ改善されない使い勝手の悪さの現状を認識させてくれます(笑)

本書が一貫して主張するテーマは2つ。
・使えないのが悪いのではない、使えないデザインが悪いのだ
ユーザーは製品を使えないことを自分の責任にしがちだが、それはちがう。
使いにくいようにデザインしているデザイナーが悪いのだ。
・良いデザインは説明不要
手がかりとフィードバックは最低限そなえるべき機構であり、ユーザーが迷わず使えるようにしなければならない。
良いデザインとは、見ただけで全てが分かるもののことである。そして、この条件は美的デザインの良さと排他にはならない。

ページ数は多いですが、読みやすい文体で苦になりません。
作り手の立場からも、ユーザーの立場からも、得るものは非常に大きい一冊だと思います。

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tag : デザイン 書評

【GUI】 感性の解像度

こないだ妻に寺門 琢己氏の「たたかうカラダ」という本を薦められて読んでみたところ、目から角膜が落ちるくらいの発見がありました。
本書は男の生理が主題なんですが、枝葉の論旨として感覚の鍛え方についても触れられてます。

氏曰く
もともと<からだ>は「快感センサー」の解像度をもっと上げたいという要求を持っている。五感の豊かさをいま以上に感じて<からだ>はもっともっと気持ちよくなっていこうとする。だから、視覚で言えば、より見えたい。これは、単純に視力を上げるって意味じゃない。バカみたいによく見えるだけでは仕方がなくて、たとえ視力自体は落ちて多少ボケていても、脳のなかにたくさんの映像データを増やしたいって、<からだ>は求めている。自分の中にそういうデータ、素材が増えてくると、好きなことに対する造詣が深まって、自分の身のまわりの世界を理解する力をいっそう上げられる。
(p67より抜粋)

ようは感覚にも解像度というものがあると。
粗い解像度では物事を大雑把にしか捉えられず、 微妙な違いによる物事の良さを味わうことができないのだと。
好きなことを通じて感覚の解像度を上げることにより、いろいろな物事をより豊かに理解できるようになるのだと。

これは一般論としても味わい深い言葉だけど、特に「作り手」を自認する人種は強くキモに命じる必要があると思う。
味オンチなシェフに隠し味の効いた料理は作れない。そうなると、舌の肥えた客を満足させることなんてできるわけが無い。
ユーザーの感性が作り手のそれより劣っている保証はどこにもなく、ユーザーを満足させるためには、作り手はより高い感性を持ってモノ作りをしなきゃいけない。

このブログのテーマである「使い勝手」についても同じこと。
「使い勝手」に関する感性がユーザーより劣っていては、ユーザーが気持ちよく使える製品なんて作れない。
一人でも多くのユーザーに満足してもらうためにも、俺自身の「使い勝手」に対する感性の解像度を上げる努力を続けないといけないなーと思うわけです。



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【書籍】 こんなデザインが使いやすさを生む



「製品を使いやすくしたい」
その思いは古今東西の開発者にとって共通の思い(のはず)。
だけども、そのためにどうすればいいのか?
その現場レベルの思いに答えるのが本書。

本書は三菱電機(株)デザイン研究所でのユーザビリティアプローチを取りまとめた一冊で、現場視点での取り組み方が分かりやすく解説されている。
"~研究所"が書いた本というと、地に足の着かない理想論や「それができれば苦労しねーよ」って極論が書かれ勝ちという印象があるんだけど、本書ではその傾向は無く、むしろ基本に立ち返ったようなスタンスで読みやすく、受け入れやすい内容になっている。
内容はユーザビリティに関する一般的な知識と方法論、そしてそれを実際に活かしたワークショップの事例紹介。
個人的には目からウロコが落ちるような画期的な方法が書かれていないかと期待したのだけど、そういう本ではなく、本当に入門書として必要なことが十分に書かれている。

本書の章割りは以下の通り。
第1章 開発現場のユーザビリティ評価
第2章 ユーザビリティワークショップ
第3章 ユニバーサルデザイン
第4章 ユーザビリティチェックリスト
第5章 ユーザビリティワークショップ事例
第6章 プロの技能発揮を支援するインターフェース
第7章 ヒューマンセンタードデザインに向けて

中でも実用に値するのが第4章と第5章。
"第4章 ユーザビリティチェックリスト"ではユニバーサルデザイン編、家電製品の操作パネル編、GUI編と大別されたカテゴリごとに注意するべき視点がまとめられている。
チェックリストの内容は大雑把ながらも要所を押さえているため、つい忘れてしまいそうなことまでしっかりと意識することができる。
開発の上流からこのチェックリストを意識することで、相当な使い勝手の向上が図れるのではないかと思う。

"第5章 ユーザビリティワークショップ事例"では実際の製品開発での使い勝手向上の取り組みが紹介されている。
ここではユーザビリティテストの実施方法をはじめとして、人間工学や感性工学の適用方法、メンタルモデルの構築方法など様々な要素が登場し、総合的な理解を深めることができる。
紹介されている事例は"電車の案内装置"と"携帯電話"の2件。
ただ残念だったのはページ数が少ないことと、開発者のアイデアの掘り下げが浅く教科書的な理論紹介で終わってしまっていること。
もうちょっとドラマチックに開発者が「何を考えてどう工夫したのか」って試行錯誤の流れが書かれていれば、もっと得るものが大きかったかなと思う。

本書はひと言で言うと「地に足の着いた入門書」
ユーザビリティをこれから学ぶ人、開発に活かしたい人には最適だと思います。

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