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【書籍】 こんなデザインが使いやすさを生む



「製品を使いやすくしたい」
その思いは古今東西の開発者にとって共通の思い(のはず)。
だけども、そのためにどうすればいいのか?
その現場レベルの思いに答えるのが本書。

本書は三菱電機(株)デザイン研究所でのユーザビリティアプローチを取りまとめた一冊で、現場視点での取り組み方が分かりやすく解説されている。
"~研究所"が書いた本というと、地に足の着かない理想論や「それができれば苦労しねーよ」って極論が書かれ勝ちという印象があるんだけど、本書ではその傾向は無く、むしろ基本に立ち返ったようなスタンスで読みやすく、受け入れやすい内容になっている。
内容はユーザビリティに関する一般的な知識と方法論、そしてそれを実際に活かしたワークショップの事例紹介。
個人的には目からウロコが落ちるような画期的な方法が書かれていないかと期待したのだけど、そういう本ではなく、本当に入門書として必要なことが十分に書かれている。

本書の章割りは以下の通り。
第1章 開発現場のユーザビリティ評価
第2章 ユーザビリティワークショップ
第3章 ユニバーサルデザイン
第4章 ユーザビリティチェックリスト
第5章 ユーザビリティワークショップ事例
第6章 プロの技能発揮を支援するインターフェース
第7章 ヒューマンセンタードデザインに向けて

中でも実用に値するのが第4章と第5章。
"第4章 ユーザビリティチェックリスト"ではユニバーサルデザイン編、家電製品の操作パネル編、GUI編と大別されたカテゴリごとに注意するべき視点がまとめられている。
チェックリストの内容は大雑把ながらも要所を押さえているため、つい忘れてしまいそうなことまでしっかりと意識することができる。
開発の上流からこのチェックリストを意識することで、相当な使い勝手の向上が図れるのではないかと思う。

"第5章 ユーザビリティワークショップ事例"では実際の製品開発での使い勝手向上の取り組みが紹介されている。
ここではユーザビリティテストの実施方法をはじめとして、人間工学や感性工学の適用方法、メンタルモデルの構築方法など様々な要素が登場し、総合的な理解を深めることができる。
紹介されている事例は"電車の案内装置"と"携帯電話"の2件。
ただ残念だったのはページ数が少ないことと、開発者のアイデアの掘り下げが浅く教科書的な理論紹介で終わってしまっていること。
もうちょっとドラマチックに開発者が「何を考えてどう工夫したのか」って試行錯誤の流れが書かれていれば、もっと得るものが大きかったかなと思う。

本書はひと言で言うと「地に足の着いた入門書」
ユーザビリティをこれから学ぶ人、開発に活かしたい人には最適だと思います。

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tag : ユーザビリティ 書評

【GUI】 自由度の罠

いやぁぁ、寒いっすねえぇぇ。
ここ数日の寒さには冬嫌いの俺は凹みます。本当に寒い。
本当に本当に本当に本当に・・・ライオンだー!(壊

さて、気を取り直して今回のテーマは自由度の罠」です。
自由度って言葉はソフトウェアの使い勝手を語る上で大事な要素である。
一般的には自由度が高い、低いという使い方をしますね。もちろん、低いより高い方が使い勝手は上という意味になります。
だがしかし、この自由度も高ければ良いかというと、そうとも言えない。

この間会社で久しぶりに説教くらいました。
俺はエラーの履歴を管理するソフトを担当してるんですが、このソフトには1つ欠点があるのです。
ソフトは起動時に過去30日分のエラーを表示するんですが、短期間にエラーが頻発すると、エラーファイルの読み込みに時間が掛かってしまい、起動が極端に遅くなってしまうというもの。
この問題の解決方法を相談していたときのことです。

俺は解決策として、起動時のエラー表示期間をユーザーが選べるようにしてはどうか?と提案しました。
ソフトの問題を解決し、かつソフトの自由度も向上させる一石二鳥の案、のつもりでした。
が、手厳しい反論に会い、あえなく沈没。
その時の反論の要約を書きます。

↓↓↓↓↓↓↓ ここから ↓↓↓↓↓↓↓
表示期間を設定させるって、ユーザーに?
どうして?表示期間が、どのくらいが妥当かなんてユーザーには分からないじゃない。
ましてやソフトが動作するための最適な設定をユーザーに決めさせるなんておかしい。
それは、開発者の怠慢じゃないの?
↑↑↑↑↑↑↑ ここまで ↑↑↑↑↑↑↑

いやもう仰るとおりですorz
ソフトの方で負荷を自動計測して、ストレスの無い期間を自動設定するのが最適解です。
分かっちゃいながらも、上手く作りきる自信が無く、ユーザーに丸投げしちゃってました。

と、このように某Tさんの失態を取り上げてみたわけですが(笑
自由度という言葉の便利さにすがり、開発者が決めるべきパラメーターをユーザーに丸投げしてしまうケースは割りとよくあるのではないかと思います。
もちろんパラメーターを設定できること自体は良いことなのですが、「最も妥当」なデフォルト値は開発者が責任をもって決定するべきでしょう。
ソフトによってはあらゆるパラメーターを設定可能にする必要に迫られるかもしれませんが、そういった場合は簡易/上級のようなモード切り替えを設け、簡易モードではデフォルト値で十分な操作性を提供するのが良いと思います。

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genre : コンピュータ

tag : GUI 自由度

【雑記】 野望

明けまして・・・と言うタイミングを逃したので言いません(笑
今年も宜しくお願いいたします。

冬休みは前半ゲーム三昧、後半実家で休みを満喫と楽しく過ごしました。
5日から仕事始めだったわけだけど、この不況の折、あまり忙しくはならなそう。
でも、その分ブログ更新の時間が取れると思うよ(笑

さて、今年のtak庵には2つの野望があります。
1つ目はまとめサイトの創設
ブログというメディアの特性上、一覧性の低さが気になってました。
数ある記事を一度に見渡すことができないので、どんな記事があるのか、また何時の記事かがわからない。
そこで、まとめサイトにより、コラムやGUI Tipsを一度に見ることができれば役に立つんじゃないかと。
まずはまとめるだけの価値ある記事を沢山書くことが前提ですけどね(笑

2つ目は他ブログとの交流を深める
去年は自分のブログを書く時間すらあまり取れなかったため、他の方のブログを覗く機会もあまりありませんでした。
今年は方々のブログを積極的に拝見し、交流と知見を深めていきたいなと。
従来から交流のある方々はもちろん、ソフトウェアやユーザビリティに関わる同業者さんとの意見交換もできたらなーと思ってます。


あ、あとブログのデザインも変えなきゃ。いつまでもテンプレートのままというのも味気ないしね。

そんな感じで。
繰り返しになりますが、今年も宜しくお願いいたします。<(_ _)>

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