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【GUI:0001】 英語は分かりません><

この間、某家電量販店のソフト売り場を冷やかしていると、初老の紳士と店員の会話が聞こえてきた。
店員「そこはメニューでオプションを選んでですねー」
紳士「めにゅー?おぷしょん?」
店員「出てきたウィンドウでSMTPアドレスを入力して・・・」
紳士「??」

そばで聞いていた俺はメールソフトの設定とピンと来たが、老紳士はもう何の説明をされているのかさえ分からなくなっている様子。
店員の説明もお粗末ながら、言葉の端々に出てくる英語が理解を妨げていることは容易に見て取れた。

思えばコンピューターの世界には意味の通じにくい英語が多すぎる。
若者は着いていけるだろうが、お年寄りには辛いだろう。

きっと冒頭の老紳士にとって、メニューはレストランのメニューであり、オプションは意味不明であり、ウィンドウはWINどお?(auの)と聞かれたようなもんなのだ。多分。
これではメールソフトの使い方を覚える以前に、使うことを放棄してしまう。

「勉強すればいいじゃない」では済まない。老化とは著しく記憶力を低下させるもの。老人にとっては単純な「覚えること」が最も難しいのだ。
これは頭が良い悪いの話ではなく、歳を取るにつれて否応なしに失われていく部分。
決して他人事ではない。

ならばどうするか?やはり「日本人なら誰でも理解できる日本語」で置き換えなきゃいけない。
聞きなれない単語の意味を状況から察するには、かなりの柔軟な理解力が必要になる。
誰にでも理解できる言葉に置き換えることで、その労力をかなり軽減することができる。

老化は決して知性を劣化させるものではない。ただ、見る聞く覚えるといったインプットの能力が低下するだけなのだ。
だから、インプットを容易にするようなデザインを考えなきゃいけない。日本語に置き換えるはその一例。
高齢者のコンピュータ離れ、これだけでかなり改善できるような気がするのだが。

専門用語、英語を徹底排除した、高齢者用ソフトウェア。かなりイケると思うんだが。
このアイデア。誰か買ってくれません?(笑

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theme : デザイン
genre : 学問・文化・芸術

tag : GUI

comment

Secret

母国語で伝える大切さ

もしもメニューとかオプションとかいう単語が、(カタカナではない)日本語で存在したら、おじいさんに伝わらなかったという事は無かったのでは?と思います。前に取り上げた「ユーザビリティ」とか「ホスピタリティ」という単語の件も、そういう意味を含んでいます。説明する側からすれば、「メニュー」「オプション」と言うほうが簡単ですが、相手に解るように伝えるために「メニューという目録からオプションという選択肢を選んで」とカタカナを翻訳しながら説明する事に骨を折る事になると思います。しかし老人から見たら、店員のほうが「日本人である客に、ちゃんと日本語に翻訳して説明する能力のない人」なわけです。
アメリカでは携帯メールよりパソコンのメールの普及率が圧倒的で、ある程度のお年寄りまでメールは使いこなせています。もちろん英語圏ですし、「Menu」も「Option」も自分達が生まれながらに使っている言葉であって、わざわざよその国にの言葉を使って解り難くするという事はしていません(これも日本における「ユーザビリティ」とか「ホスピタリティ」という単語の件に深く通じるところがあります)。しかし、それでもやはり機能が多く複雑なコンピュータを扱うのはお年寄りにとって難しいので、僕の知人の家ではおばあちゃん向けにTVに接続するだけのキーボード(ネット機能内蔵)を使ってネットしています(最近のゲーム機のネット機能みたいなものでしょうか)。インターフェイスもパッと見で解るボタン類で、幼児でも使えそうな感じです。ただし細かな設定は家の人にやってもらう必要がありますが、それは仕方ないですね。
やはり話題がここに戻ってしまいますが、日本人の「カタカナ英語にしたがり病」は、自分達の首を絞めるだけというか「この言葉の意味、知ってるよね~」みたいな妙な連帯感を築きたがるがために、結局はユーザーを選ぶことになってしまうのだと思います。「Menu」も「Option」も「Delete」も「Paste」も、英語圏のご老人たちに取っては、解らない言葉などでは無いということを、日本人の業界人たちはもっと認識すべきだと思います。
「ブックマーク」より「お気に入り」と表記するほうがずっとメリットがありそうですよね。逆に「ブックマーク」であるメリットって何だろう?って思うのです。

moritoさん

こんばんわ!
ITの現場(私も含め)でよく聞かれるのが、「Windowsにあわせちゃえば?」ってセリフです。画面の構成や使う言葉に迷ったら、Windowsで使われているものに合わせればよい、という意味です。
これはこれでシステムの一貫性を保つのに有効な手段なんですが、それによって切り捨てられる層が要るって事に案外気付いていなかったりします。
日本人には日本語で、当たり前のことですよね。moritoさんの言われていることの真意が分かってきたように思います。

あぁ!私にも当て嵌まってきて・・・(爆

WINどお?(auの)が既に分からない私(笑)
外来語を咀嚼して飲み下すのに手間が掛かるというのは
まさに老化のキワミ!
私でも間違えずに行ける親切な道案内役を付けて下さい。
こういうのって結構ニーズあるかもしれませんね。

ごまかしの無い誠実さ

>moritoさんの言われていることの真意が分かってきたように思います。

嬉しいです。すぐには解らない事かも知れません(むしろ、すぐ解ったら偽物かも)。結構言われるんですよ、「あの時にmoritoさんの言っていた事の意味が解った」と(^_^;) 恐らく、その人が一段成長すると解る事なのかもしれません。でも、それって理想的な解り方ですよね。言葉で言っただけで解るなんてものは、きっとその程度のものなんです。

ブログのタイトル変えたんですね。そうですね、本当にやさしいデザインって、誰にでも誠実である事だと思います。わざわざ「記号」を使って解り難くする必要は無いんですよね。しかし記号社会になってしまっているニッポンで、ごまかし無く誠実で居るには努力が必要ですよね。周りと戦って行かなければならないことも多いと思います。結局は、そういう努力を怠って来てしまったが為の、根本的改革・修正が必要という事なのだと思います。

orfeさん

こんばんわ!
わからないボケは飛ばしてくださいませ(笑
外来語なんだから分からなくて当然ですよ。IT業界(だけじゃないですが)は意味不明な外来語でいっぱいですね。
コンピューターという複雑怪奇なものを動かすだけに手続きが煩雑になるのは宿命ですが、そこをいかに上手く導くかが腕の見せ所ですね。

moritoさん

こんばんわ!
精神的胃弱のため、消化に時間が掛かってしまってスミマセン。
カタカナ語を使う意味を考えてみたんですが、どうも読んでくれる人のためではなく、自分が使いたいから使ってるように思えました。
俺の究極の目標はサブタイトルの通りです。「ユーザビリティ」という言葉に囚われ、一番大事なところを見落としていた気がします。

気付かせてくれて有難うございました!

No title

「やさしい」とか「わかりやすい」を重んじると、「老人ホーム向けデザインをすれば良いというのか。そんなわけにはいかん!」とあえて反発して否定する人も多いと思います(体験談)。「周りと戦って行かなければならないことも多い」と言ったのは、努力&実行しないで結論を急ぐ、そういう極論と「戦っていかなければならない」という事です。何でもカタカナにして意味を含ませようとする、言語に対する習慣から改革する必要もあるかもしれません。日本の文化そのものからメスを入れる必要があるかもしれません。容易いことでは無いですが、見直しのためのムーヴメント(運動)は必要ですね。

moritoさん

こんばんわ!
そうですね。考えるだけなら一人でもできるけど、形にするには大勢の人と戦わなきゃならない場面もあるかもしれません。
作り手の妥協がユーザーの利益を損なうことは、今の現場でもよくあることです。周りを説得し、想いを共有する技術も身につけていかなきゃいけないと思っています。
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